哲学初心者にオススメしたい、退屈しない入門書
学問の原点とも言われている哲学。
皆さんは哲学に対してどんなイメージを持っていますか?
哲学と聞くと、よくわからないし意味のない学問だと思う人も多いかもしれません。
でも個人的には人が社会を創り上げる上で最も重要な学問だと思っています。
私たちの生活やあらゆる勉強の中には哲学が含まれているんだな、と感じるようになりまいした。
最新の技術も大切ですし、より良い経済のあり方も重要でしょう。ただ、それよりも基礎的な人として大切な営みについて深く考えるのが哲学です。
今回は哲学初心者やまったく哲学に興味のない人に読んでほしい、哲学の良さがわかる本を紹介します。
哲学のすすめ
哲学の基礎や面白いところ、考えやすいところをぎゅっと凝縮したような一冊。
Amazonのレビューを見てもらうとわかると思いますが、初めての哲学書として手に取る人が多い用です。
哲学の必要性や哲学特有の考え方などが、非常に分かりやすく書かれています。
専門用語など難しい言葉ではなく、分かりやすように書かれています。
発売されたのは1966年とかなり前に発売されています。ただ、時代によって決して色あせない、哲学にとっての普遍的な内容がたくさん盛り込まれています。
哲学初心者にまずおすすめする一冊。
これからの正義の話をしよう
これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: マイケルサンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/11/25
- メディア: 文庫
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この本は私が哲学にハマったきっかけの一冊です。
筆者はハーバード大学で「Justice」という哲学についての人気講義を行う、マイケル・サンデルさんです。
日本でもかなり話題になった一冊なので知っている人も多いかもしれませんね。
内容は政治哲学についてです。私たちの身近に起こる問題や社会全体に存在する課題を哲学の視点で見ていく内容になっています。
1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、あなたはその1人を殺すべきか? 金持ちに高い税金を課し、貧しい人びとに再分配するのは公正なことだろうか? 前の世代が犯した過ちについて、私たちに償いの義務はあるのだろうか――。
哲学は、机上の空論では断じてない。金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった、現代世界を覆う無数の困難の奥には、つねにこうした哲学・倫理の問題が潜んでいる。この問題に向き合うことなしには、よい社会をつくり、そこで生きることはできない。
引用元 これからの正義の話をしよう
この引用の問いに対して、皆さんはどのように答えるでしょうか?
私はこの本を読む前と後では、答えが大きく変わりました。皆さんにもぜひ読んで考えてほしいです。
特徴としては少し文面が固いかもしれません。分からない単語もあるかも知れないので、根気強く読むことが必要です。
ただ、内容の面白さは間違いありません。道徳的な内容も数多くあり、とても考えさせられます。
「私だったらどうするか?」と身近に考えることの出来る内容なのでかなりおすすめです。
ソクラテスの弁明
哲学書を紹介する上で外せないのがこの一冊。
教科書や授業でも紹介されているほど有名な本です。
ソクラテスが無実の罪を着せられてから、法廷に立ち、死刑を執行されるまでの人生を克明に記した本です。
ソクラテスの中で有名すぎる思想「無知の知」。
無知を自覚していることは、何でも知っていると自称する人よりもはるかに利口である、という思想です。多くの知識人や哲学者に影響を与えた思想です。
この思想はこの本に登場したものです。
正直、この本を最初に読んだとき意味がよくわかりませんでした。
繰り返し読んだりよく調べなければいけない本です。
この本は上の二つの本や、その他の入門書を読んでから読んでいただくことをお勧めします。
まとめ
哲学というと宗教のようなものを想像する人があります。
ですが、全く違うものです。
あくまで学問として、教養として楽しめるものです。
私は自分の中の考え方や、モノの見方が大きく変わった部分、役に立ったこともありました。
まず「哲学のすすめ」「これからの正義の話をしよう」を読んでから、「ソクラテスの弁明」を読むことをおすすめします。
面白いので是非読んでみてください!
↑哲学に興味なくても面白いので是非